寝る前のノートPCをやめて一夜

昨夜、ベッドに入ったのは12時頃だった。いつもと違い、ノートPCをベッドに持ち込まなかった。少しでも睡眠の質が改善すればとの願いを込めてのことだ。

灯りを消して横になると、目や耳から入ってくる情報の量が一気に減り、逆に頭の中は雑念であふれそうになる。ここ最近ただでさえ入眠に時間がかかっていた。寝つけるかどうかわからない不安から意識をそらしつつ、20分くらいじっとしていた。睡眠薬を飲むか迷い始めたあたりで入眠に至った。

目が覚めたのは6時過ぎ頃だった。朝食をとり、犬を散歩に連れて行く。日中に眠くなることなく過ごせたらよかったのだが、やはりダメだった。午前10時頃に椅子に座っていられなくなりベッドに横になる。1時間ほど眠った。天気が曇りだったので、低気圧の影響もあるかもしれない。

ただ、悪かったことばかりではなかった。午後から本を読みたくなった。読書への意欲は先週末から徐々に戻ってはきていた。読んだのは『「能力」の生きづらさをほぐす』(著:勅使河原真衣)。Amazonで見つけ、注文して今週月曜日に届いていたものだ。届いた日から少しずつ読み進めていたが、今日残りの3分の1ほどを一気に読み、ようやく読了に至った。

「能力」が実際にはかなり曖昧な概念であるということ、自分には社会で生きていくための能力が欠けているのではないかと思わされてしまう仕組みに社会がなっていることなどについて書かれていた。まあ、そうは言われても、ある程度の能力、例えば文章を読んだり書いたりする力とかはないよりある方がいいよなあ、と思いつつ(いや、それだけ能力"信仰"が自分の中に根強くあるということか?)、ただ、どうしたら上手く生きられるんだと焦りが生じた時にちょっと立ち止まるためのブレーキが、自分の心の中にインストールされたような感じがある。こういう、今の世の中のダメなところ、人を苦しくするところを分析してくれる本をほかにもいくつか読んでみたい気がした。

序盤には関連する本がいくつか挙げられていた。手に入りやすそうなものもあったので、次に読むのはその中のどれかでもいいなと思いつつ、それらの評判をAmazonでチェックした。

日中の眠気に困ってはいるが、憂鬱一色の生活が再びいろどりを取り戻しつつあるような気もする。今思うのは、読みたい本があるということ自体が既に喜びであるということだ。

 

♪BGM ・・・ONLY WHEN I LAUGH / 高橋幸宏

(特に「LIFE LIKE A RIVER」「EPISODE 87」が好き)